「フリー・キャッシュフロー」が企業経営の明暗を分ける?

フリー・キャッシュフローとは、正味現在価値が正となるような投資案の全てに投資を行ってもなお手元に残るキャッシュの余剰分をいいます。定義だけだと非常に分かりづらいので端的に説明すると、要は他に使うことのない余ったお金と捉えることができます。この場合、通常の生活であれば無駄遣いしそうな状況ですが、企業においてそのような愚行は許されません。なぜなら、企業は予期せぬ資金の支払いや社外流出に備えておかなければならないからです。その意味で、フリー・キャッシュフローという余裕分を産み出せるような経営を行っていくべきだと言えるでしょう。

フリー・キャッシュフローを産み出すためには、日々の資金管理が重要になります。たとえば、掛取引(いわゆるツケ)が発達した現代の企業間取引では、売掛金などの収入と買掛金などの支出のタイミングを上手く調整する必要があります。また、何かに投資することを意思決定する場合、将来のキャッシュフロー予測を確実に行い、プラスのキャッシュが産み出せるようにしなければなりません。

このように、日々絶え間ない努力を行うことでフリー・キャッシュフローを産み出すことが可能となりますが、逆をいえば何も努力を行わなければ、フリー・キャッシュフローどころか、資金ショートで倒産してしまう可能性もあります。現代の企業においては利益はもちろんのこと、キャッシュの動きがより重視されるようになってきているため、それも踏まえてしっかりと資金管理を行うようにしましょう。